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User’s VOICE (糸井 陽先生)「プレートの椎弓側が容易に曲がるのは素晴らしすぎる」

糸井 陽先生(順天堂静岡病院)

・外側塊側のネジの設置位置と方向にら注意が必要: 高齢者だと特にC6、C7、変形が強い方だとC4、5も外側塊が頭尾側に狭い例がある。術前にCTで把握し関節を慎重に確認してネジを打たないと、関節に干渉して緩みやネジ(プレートではない)の脱転に至る。ただしこれは5mmを使って抜けた経験から、固定力を求めて7mmを圧着させて深く入れていたことも一因かもしれない。

・ネジの下孔は2mmバーでは良くない。1.5が良いが、メーカーによっては1.5がない(今度調べます)。

フローティングしたヒンジのリカバーになりえる: これは椎弓形成の当たり前の話で手技の問題です。ただしこのプレートの固定力でカバーしえることがある。

・ドライバーが使いやすい: ハンドリングは申し分ないです。またドライバー先とネジ穴のはまり具合も絶妙ウチでは骨楼をつけているが、なくても大丈夫

・3cmは理論的にも正しい: MRIや CTで作図すると明確。ただし時間のみならず安全性まで犠牲にして小皮切に拘るのは論外なので、安全に可能と言えるまで4-5cmがよい。顕微鏡なら5cmあれば広すぎるくらい。

・把持器は確かに良いがドライバーの素晴らしさと比較するとやや劣る。とはいえ少ない他社商品の使用経験からすると使いやすい印象あり。

・バーは3mmを使っているが、術後 CTの印象としては個人的にはプレートは8mmでなく10mmが良いと思っている。

・道具が据え置きできるのは緊急手術が多い当院では絶大な魅力。ただし他社も据え置きするとは言ってくる。

プレートの椎弓側が容易に曲がるのは素晴らしすぎる。

  • (a) プレートの頭部は、椎弓を挟むように配置される。
  • (b) サポート部は、椎弓が厚すぎて挟み込めない場合、椎弓の側面に容易に挿入できる。
  • (c) プレートの上方部は、椎弓の形状に合わせて十分に曲がる。