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User’s VOICE (飛田 哲朗先生)「ネジを全て締め切らない手技が非常に有効、神経根障害を起こす恐れが少ない」

 初回使用の感想(原文ママ)

50代女性、C5/6ヘルニア、頸髄症c5-6片開き椎弓形成

3cmの皮膚切開で顕微鏡を用いて手術しました。

オペラのプレートを使って感じたこととしては、以下の通りです。

・スクリュー同士の距離が短く非常にロープロファイル。椎弓や外側塊の骨が小さい場合や、展開が少ない場合でも簡単にプレートを設置できます。

・プレートの把持器が強固で、把持器とプレートを用いて容易に椎弓を開大することができました。

・スクリュー先端のセルフドリルが優秀で、軽い力で骨に食い込みます。

・当院では全ての製造番号を、看護師が記録に残しています。他社は製品に記載されている番号が小さく、特に老眼だと読みにくいです。オペラのプレート、スクリューに記載されている製品番号は字が比較的大きく、文字数も少ないため、記録が非常に楽で助かります。

・先日教えていただいた、ネジを全て締め切らないと手技が非常に有効でした。これまでは外傷の手術のプレートのように、ネジをプレートに密着するまで締め込むものだと思い込んでいました。そのトルクのために椎弓がフローティングになるという経験がありました。さらにこの手技は、予期せず奥の皮質を貫いて、神経根障害を起こす恐れが少ないと思います。

改善点としては現状でほとんど見当たらないですが、以下があります。

・プレート外側塊側のアゴがもう少し長いと、引っ掛けやすくプレートが安定しやすいと思います。ただ、この場合は神経根基部にあたる危険があるので、一長一短ではあると思いますが。

プレートとは関係なく、最小侵襲手技に関するコメントです。

・顕微鏡下での骨溝の設置位置が難しかったです。当初は外側よりに削ったため、なかなか硬膜まで至らず苦労しました。

  • (a) プレートの頭部は、椎弓を挟むように配置される。
  • (b) サポート部は、椎弓が厚すぎて挟み込めない場合、椎弓の側面に容易に挿入できる。
  • (c) プレートの上方部は、椎弓の形状に合わせて十分に曲がる。