何のために使うのか
頸椎椎弓形成術では、脊髄の通り道を広げるために椎弓を開きます。OPERAラミノプラスティシステムは、その開いた椎弓の位置を保つために使われるプレートシステムです。
Opera Laminoplasty System

情報提供:成田渉(亀岡市立病院 脊椎センター)
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OPERAラミノプラスティシステム(販売名:Opera Laminoplastyシステム)は、椎弓形成術で開いた椎弓の位置を保持する医療機器です。小切開の術野に合わせたプレート、サイズの色分け、骨の形に沿わせる先端部、専用器械を備えています。頸椎OPERA法(MIST-OPERA / exLAP)で用いる機器であり、術式とは役割が異なります。
小切開下でも扱いやすいコンパクトなプレートと器械設計。
プレートは色分けされ、長さの判別をしやすくしている。
先端部を曲げやすく、椎弓形状に合わせやすい設計。
2.6mm径を中心に、症例に応じてスクリュー長やレスキューを選ぶ。
Attached Figures
プレートの形、スクリューの種類、器械の持ち方を、実物写真と図で確認できます。出典:成田渉提供「オペラシステムプレート解説資料」。
For Patients
手術の良し悪しは、プレートだけでは判断できません。OPERAラミノプラスティシステムは、椎弓形成術で開いた椎弓の位置を保つために使う医療機器です。
頸椎椎弓形成術では、脊髄の通り道を広げるために椎弓を開きます。OPERAラミノプラスティシステムは、その開いた椎弓の位置を保つために使われるプレートシステムです。
頸椎OPERA法は手術の方法、OPERAラミノプラスティシステムは医療機器の名称です。小切開で筋肉への負担を抑える手術では、狭い術野で扱いやすい機器を使うことが重要です。
どのプレートを使うかは、病気の状態、骨の形、頸椎の並び、骨質、神経症状、全身状態を踏まえて医師が判断します。すべての患者さんに同じ機器や同じ方法が適するわけではありません。
小侵襲手技での使用を想定し、狭い術野でも操作しやすいコンパクトな設計です。頸椎OPERA法のように小切開で行う術式では、プレートそのものだけでなく、ホルダーやドライバーの大きさも操作性に影響します。
プレートの先端部は、椎弓の形に合わせて曲げやすい設計です。椎弓の厚みや形には個人差があります。開いた椎弓を支えるには、プレートを骨に沿わせやすいことが重要です。
プレートはサイズごとに色分けされ、長さを判別しやすくなっています。通常セットは6mm、8mm、10mm、12mmで、4椎弓から5椎弓の手術に対応しやすい構成です。
スクリューホールは、挿入位置が分かりやすく、固定しやすい設計です。狭い術野では、プレートを置いた後にスクリューの角度や位置を確認しやすいことが大切です。
画像評価時のアーチファクトに配慮した設計です。ただし、画像への影響とMRI検査の安全性は別の評価です。電子添文ではMR安全性試験は未実施のため、検査前に機器名を医師・検査担当者へ伝えてください。MRIについて
日本人の頸椎に対する小侵襲手技のために開発されたコンパクトなプレートシステムです。体格や骨形態に合わせた機器選択は、頸椎手術では重要な要素です。
Set And Screws
医療者向けにセット内容をまとめています。実際の使用は添付文書、手術手技書、施設の手順、術者判断に従います。
| 項目 | 基本構成 | 解説 |
|---|---|---|
| プレートサイズ | 6mm、8mm、10mm、12mm | 複数椎弓に対応できるよう、長さの異なるプレートを組み合わせます。 |
| 通常セット | 6mm 4枚、8mm 4枚、10mm 4枚、12mm 2枚 | 4椎弓までで終わる症例や、5椎弓でも同一サイズばかりになりにくいことを踏まえた構成です。 |
| 主に使うスクリュー | 2.6mm径、5mm長 | 多くの症例では2.6mm径・5mm長が中心です。 |
| 長いスクリュー | 7mm長 | 距離がある場合などに選択肢になります。使用部位や骨の状態に応じて判断します。 |
| レスキュースクリュー | 3.0mm径 | 骨の状態などによって例外的に検討される太めのスクリューとして整理できます。 |
| 固定本数 | 各プレート4本固定が基本 | 固定の基本は各プレート4本です。最終的な判断は手技書と術者判断に従います。 |
Handling Workflow
プレートに加え、ホルダー、ドライバー、ケースの扱い方も含めて理解すると、OPERAラミノプラスティシステムの特徴が伝わりやすくなります。
術者が開大部の大きさに応じてプレートサイズを選びます。色分けにより、サイズ判別をしやすくしています。
選んだプレートをプレートホルダーで保持し、溝にしっかり挟まっていることを確認してから術者に渡します。通常はストレートのプレートホルダーを使います。
1.5mmのダイヤモンドドリル、または1.5〜1.8mmのハイスピードダイヤモンドバーでスクリューホールを作成します。
スクリュードライバー先端に骨ロウを塗布してスクリューを保持し、プレートホールを介して挿入します。尾側から始めることで、先端側の角度を微調整しやすくなります。
プレートケースのスライドカバーとトレーには矢印があり、矢印を合わせる向きで閉じます。向きが合わないとスライドカバーが入らないため、器械出し時の確認点になります。
Instrument Design
ドライバーや器械は小さく軽く、先端は視認性を確保しやすいテーパー形状です。
椎弓形成術で開いた椎弓を支え、その位置を保持するために使います。頸椎OPERA法は手術の名称、Opera Laminoplastyシステムは医療機器の販売名です。
脊椎プレートとヒンジプレートは純チタン、脊椎スクリューはチタン合金(Ti-6Al-4V)です。金属アレルギーがある場合は、手術前に担当医へお伝えください。
この機器については、電子添文上、試験によるMR安全性評価は未実施です。MRI検査前に、機器名と承認番号を医師・検査担当者へ伝え、検査の可否と条件を確認してください。
承認番号30500BZX00045000は、医療機器「Opera Laminoplastyシステム」の番号です。手術全体の効果や早期回復を一律に保証するものではありません。
Sources
セット構成、プレートの設計、スクリュー、専用器械、器械出しに関する情報と掲載図6点の提供資料です。機器の仕様・使用条件は電子添文と手術手技書をご確認ください。
2025年6月20日・第3版(IM-15_03)。販売名、承認番号、使用目的、材質、禁忌、使用上の注意を確認できます。
OPERA法の手術手技、ExLAPの流れ、OS NEXUS掲載図版、OPERA SYSTEMの位置づけを確認できる術式解説ページです。
頸椎OPERA法とexLAPの研究、医療機器情報、関連文献は、論文・医療機器情報ページに掲載しています。